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【大阪あそ歩レポート/江之子島〜堂島〜中之島】
報告が前後しましたが
10/17の「大阪あそ歩09秋」のオープニング記念まち歩きは
大阪市制120周年を記念するロングコース(4時間、他に2時間、3時間コースもあり)でした。

大阪市民にとって大阪市役所=中之島の関係は常識ともいえるくらい強固なものでしょう。
しかし、大阪市が発足した明治中期、大阪市役所は西区江之子島にあったのです。その後、市役所は堂島を経て現在の中之島に移ってきたのです。

今回は大阪市役所の変遷を辿りながら、関連スポットを訪れました。
参加者も100名に及ぶ大規模なものでしたので、各コース15名を定員として
何班にも別れての出発です。
YUI企画では我々夫婦とサポーターのはつこはんがスタッフとして参加しました。

スタートは江之子島にオープンしたばかりの津波・高潮ステーションから。
施設は大阪府のもので、市と同様、大阪府庁も当初はこの場所にあったのです。
府庁舎は”江之子島政府”とも呼ばれた木津川(西側)に正面を向けた豪華な西洋建築で、観光名所として絵葉書にもなるくらいでした。

明治22年(1889)に発足した大阪市は、当初この府庁舎の中に間借りしていましたが、やがて隣接地に木造の市役所を建てました。明治32年(1899)のことです。

現在大阪市役所がこの地にあった痕跡は皆無です。
小さな碑がポツンと立っているのみです。

江之子島庁舎の碑

ここで疑問として、ではなぜ現在から見ても大阪の中心部からはずれにあるこの場所に大阪の行政の中心が置かれたのかというと、木津川を挟んだ対岸の川口が、大阪の文明開化の土地だったからです。

幕末に我が国が開国した際に大坂の港として指定されたのが川口で、外国人居留地が築かれました。
一躍川口は西洋文明摂取のまちとして発展していくことになります。
明治という新しい時代を迎えて、行政機能も新たな場所を求めたのでしょう。

しかし、川口の反映は長く続きませんでした。
上流からの土砂の堆積によって、川口の港は船がすぐ座礁する欠陥が判明したからです。外国船は大阪から神戸に拠点を移し、居留地も廃止されました。

ツアーでは川口も訪れたのですが、往時の面影を残すものは
大正9年(1920)建立の川口教会のみでした。
それでも教会内部は見ごたえがあり、
阪神大震災で受けた損傷も完全復旧して健在です。

川口教会の内部

川口から木津川を引き返して雑喉場の碑へ。
雑喉場は天満の青物、堂島の米と並び大坂の三大市場と呼ばれた魚市場があった場所。昭和初期まで営業を続けた後、中央卸売市場に吸収されました。
規模は大きく、靱公園の辺りまであったということです。

靱公園からは北上し、此花乃井を見学した後、薩摩藩屋敷跡、大村益次郎寓居跡など、幕末維新関連の碑を経由して、大阪教会へ。
ここも川口教会同様、大阪に現存する数少ない近代の教会建築です。
ここでの興味深い資料は、キリシタン禁止の高札。保存されていたのですね。

キリシタン高札

靱〜大阪教会間は天気が崩れ、激しい雨に。雨の中のガイドでびしょ濡れになりましたが、教会から出てくると雨は上がっていました。

教会の近くに”日本一短い”肥後橋商店街があります。
昼食はこの付近でとりました。昼食を挟んだまち歩きも大阪あそ歩では珍しいのです。

食事後のルートは更に北上します。一旦中之島を横断して堂島へ。
NTTテレパークビルが建つ場所が2代目堂島庁舎跡です。
明治45年(1912)から大正10年(1921)までここにありました。
ここでは事務局から、大阪あそ歩の茶谷プロデューサーと陸奥ディレクターとが待ち構えていて、大阪120年の歩みを紙芝居にて解説してくれました。

茶谷プロデューサーの紙芝居

堂島からは北の新地を経由して再び中之島へ。現在の大阪市役所です。
ここでゴールイン。4時間を15分ほどオーバーしての到着です。
流石にくたびれましたが、ゴールでは完歩賞状と記念品(大阪のおいしい水とタオル)がプレゼントされました。
参加者にはむしろこれだけの距離を歩いた達成感が何よりの記念でしょう。




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